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ITパスポートの効率的な学習方法とは?レベル別合格に必要な学習時間も解説

ITパスポートの効率的な学習方法とは?レベル別合格に必要な学習時間も解説

「ITパスポートを取りたいけれど、どのくらい勉強すればいいの?」と悩んでいませんか?一般的に、合格に必要な学習時間は100時間~160時間と言われています。多くの人が3ヵ月~5カ月の学習期間を設けて試験に臨んでいますが、これは人によって大きく異なります。

その理由は、ITの基礎知識の有無によって学習時間が大きく変わるからです。未経験者と経験者では、必要な勉強量も学習の進め方も異なります。

では、どうすれば効率よく合格できるのでしょうか?その鍵を握るのが学習方法です。

本記事では、レベル別に必要な学習時間の目安や、最短合格を目指すための効果的な勉強法について徹底解説します。あなたに合った学習法を見つけ、ITパスポート合格を目指しましょう!

ITパスポートとは?

ITを活用するすべての社会人、そしてこれから社会に出る学生にとって、ITの基礎知識を証明できる国家試験が「ITパスポート」です。

近年、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中で、ITパスポートの重要性はますます高まっています。その影響もあり、受験者数は年々増加。令和5年には年間応募者数が30万人に迫るなど、今や多くの人に選ばれる人気試験となっています。

また、企業の間でも、社員のITスキル向上を目的にITパスポートの取得を推奨する動きが広がっています。単なるIT知識の証明にとどまらず、社会で活躍するための武器として注目されている試験なのです。

ITパスポートの合格率は?

合格率

令和6年度(4月~11月)のITパスポート試験の合格率は50.3%。社会人の合格率は53.2%、学生は38.8%と、社会人の方がやや高めですが、基本的には2人に1人が合格できる試験と考えてよいでしょう。

ITパスポートは、ITに関する基礎知識を問う試験であり、決して難易度が高いわけではありません。にもかかわらず、合格率が約50%にとどまる理由は「問題の難しさ」ではなく「出題範囲の広さ」にあります。試験では、ITだけでなく経営やセキュリティ、法務まで幅広い知識が問われるため、十分な学習時間を確保できなかった受験者が不合格になりがちです。

合格のカギは、計画的な学習!
ITパスポートに合格するためには、しっかりとした学習スケジュールを立て、それを継続することが何より重要です。「あとで勉強しよう」と思っていると、気づいたら時間が足りなくなってしまいます。計画的に学習時間を確保し、コツコツと知識を積み重ねることが合格への近道です!

ITパスポートの合格基準と出題範囲

これはどの資格試験にも当てはまることですが、合格をする為に満点をとる勉強をする必要はありません。そこで試験勉強を始める前に合格基準を理解した上で、自分の得意不得分野を見極めて、効率的に短期間で勉強をすることが合格への近道になります。

ITパスポートの出題分野はストラテジ、マネジメント、テクノロジの3分野に分かれます。合格するためには以下2つの条件をクリアすることが必要です。

合格基準

▼各分野の出題問題数は以下の通りです。
ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度
テクノロジ系(IT技術):45問程度

ITパスポートは、IRT方式という問題の難易度によって点数配分が変わる計算方式を採用しています。そのため、6割の問題数を正解したからといって確実に合格ができるわけではありません。模擬テストを受験する際には7割を超えるよう意識しましょう。

ITパスポート合格に必要な学習時間

学生や初学者の場合

初学者というのは、学生の方やオフィスワークではない職業の方をイメージいただけるとよいと思います。初学者の方は約150時間~160時間の学習時間になります!週に10時間学習をした場合には、約4ヵ月の学習期間が必要になります。

社会人の方

社会人の方は入社2年ぐらいを過ぎた方をイメージしていただけるとよいと思います。社会人の方の学習事案は100時間~120時間の学習をいただくとよいでしょう。週に10時間学習をした場合には、約3ヵ月の学習期間が必要となります。

エンジニア職の方

既にエンジニアとして活躍されている方などの学習時間は70時間~90時間になります。週10時間学習をした場合は約2カ月の学習時間が必要となります。

効率的な学習方法

ITパスポートを学習する時に重要なことは満点を取る必要はない試験ということを頭において学習を進めることです。ITパスポートの合格点は600点/1000点となっており、約6割をとれば合格をすることができます。実際にITパスポートの合格者の得点として1番多い層は、合格点ギリギリの600点~649点になります。また、冒頭にも述べたように、ITパスポートの難しさは、試験問題の難易度ではなく、膨大な出題範囲になります。この出題範囲をいかに効率的に学習をしていくかが、合格の鍵を握ります。
以下、学習を効率的に進める為のおすすめの学習方法になります。

まずは学習のベースを作る(参考書・eラーニングの準備)

効率的な学習を進める為には、1つ学習の指針となる教材を用意しましょう。いろいろな教材に手を出すと非効率なので、「この1冊で学ぶ」と決めて、徹底的に活用することが大切です。

教材を選ぶ際は、初学者でもわかりやすいか、過去問など実際も問題が多く提示されているかを基準に選ぶと良いでしょう。

試験全体の把握(2週間~3週間)

すべてを理解しようとせず、まずは全体の内容を速読します。この時、「理解できそうな部分」と「難しい部分」に分類しながら進めると、その後の学習がスムーズになります。

💡ポイント

この作業は時間を掛けずに行うことが重要です。この時点で全てを理解する必要はありません。

理解しやすい分野からじっくり学ぶ(3週間)

参考書を速読したら、比較的理解しやすい分野から深く学習を進めます。

📌 学習の優先順位

✔ マネジメント分野・ストラテジ分野(企業活動、経営戦略、プロジェクトマネジメントなど)は、比較的理解しやすいので最初に学習
✔ 各章を読んだら、対応する過去問を解くことで知識の定着を図る

💡 ポイント

✔ 1つの章を終えたら、必ず過去問を解き、実際の出題形式に慣れる
✔ 間違えた問題の解説をしっかり読み、知識の抜け漏れを防ぐ

 理解が難しい分野は、取捨選択して学ぶ(3週間)

テクノロジ系(ネットワーク、データベース、セキュリティ)は、初心者にとって難しい分野です。そのため、すべてを理解しようとするのではなく、「学べば理解できそうなもの」に絞って学習しましょう。

📌 学習の進め方

✔ 用語や概念の理解ができそうな部分を重点的に学ぶ
どうしても理解できない部分は捨ててもOK!
✔ この段階でも、該当する過去問を解いて、問題の傾向をつかむ

模擬試験&得点分析(1週間)

全体の学習が終わったら、本番と同じ形式で模擬試験を受けてみることが重要です。

📌 模擬試験の受け方

  1. 試験時間(120分)を厳守し、1回分の過去問を解く

  2. 採点後、間違えた問題を2種類に分類

    • 【A】「解けるはずだったのに間違えた問題」(用語の暗記ミスなど)
    • 【B】「全くわからなかった問題」(捨てるべき問題か、学習するべきか判断)
  3. 【A】の問題を復習し、確実に解けるようにする

  4. 現在の得点+【A】の問題を正解した場合の得点が70%以上になるか確認

    • 70%以上 → 合格レベル!最終調整へ
    • 70%未満 → 【B】の問題の中で、学習すれば解けるものを選び、追加学習

レベル別学習のポイント

学生や初学者の場合

学生や初学者の場合にはITパスポートは基礎的知識が問われる試験であっても難易度が高いのが現状です。まずはスケジュールを立て、上記の手順に沿って学習を進めましょう。

社会人の方

IT初学者であっても社会人経験者の方が学生や初学者の方より学習時間が短い理由は、ITパスポートの出題分野がテクノロジだけではないことにあります。実際に過去問を解いてみると、社会人経験での一般常識で解ける問題が多数あることに気が付くと思います。上記説明をした学習方法②を省いて、一度学習を始める前に過去問を解き、得意分野、苦手分野を見極めながら、③の学習からスタートするとより効率的に学習をいただけます。

エンジニア職の方

エンジニア職の方がよく、ITパスポートに落ちたという話を聞きます。これは、知識がある=試験対策が出来ているということではないからです。試験に合格をするには、ある程度過去問や出題方式になれておく必要があります。また、テクノロジ系の問題で満点を取ったとしても、ITパスポートに合格をすることは出来ません。ITパスポートでは、各分野で300点以上を取得しないとなりませんので、マネジメント・ストラテジの対策も忘れないようにしましょう。

まとめ

今回はレベル別ITパスポートに合格する為に必要な学習時間、またおすすめの学習方法について説明をしました。ITパスポートはの難易度はその人の理解度や経験値によって変わりますが、初学者の方でも一定の学習時間を確保して学習すれば、合格できる試験になります。
学習のモチベーションは学習を進めるにつれ、だんだんと落ちて行ってしまうものです。だからこそ、期限を決め、その目標に向かって効率的に学習を進めていくことが重要です。

BizLearnの提供する「ITパスポート対策講座」は、学習システムを利用して効率的にITパスポートの学習を進めることができます。

・6カ月という受講期間が決まっている為、モチベーション高く学習ができる
・分からない問題があれば受講期間中いつでも・何度でもプロのチュータに質問をすることができる。
・学習データを活用して、学習者ご自身の弱点チェックシートの作成など。

是非、BizLearn のITパスポート対策講座を利用してITパスポートに合格しましょう!

 

 

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