【最新版】基本情報技術者試験に合格に必要な勉強時間は?効率的な勉強スケジュールも公開!
基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間は50時間~150時間です。IT初学者の方は200時間必要だとも言われており、ITの知識有無によって、勉強時間に大きな差があります。本記事では、基本情報技術者試験の合格に近づくために必要な勉強時間や効率的な勉強方法について、勉強スケジュール例を交えながら解説します。
基本情報技術者試験の試験概要と出題範囲
試験概要
基本情報技術者試験は、2023年の制度変更により試験時間の短縮、通年受験、また受験回数の制限がなくなり、より受験しやすい環境へと変化しました。
また、受験対象者もITエンジニアからDX人材へ拡大されました。
試験改定により、難易度は一定数下がったと言われており、改正後の合格率は50%前後で推移しています。ただ、それでもIT初学者にとって難易度が高いことが現実です。新制度に対応した効率的な勉強方法で学習を進めていくことが合格の鍵を握ります。
試験回数 | 回数制限なし |
時期 | 通年 |
試験名 | 科目A試験 科目B試験 |
試験時間 | 科目A:90分 科目B:100分 |
解答数/出題数 | 科目A:60問/60問 科目B:20問/20問 |
合格基準点 | 科目A:1,000点満点中600点 科目B:1,000点満点中600点 |
採点方法 | IRT方式 (問題の難易度ごとに点数が変わる採点方式) |
出題範囲
科目A試験
試験時間90分で四肢択一の問題が60問です。
テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野で構成されており、用語問題や計算問題などさまざまな問題が出題されます。
幅広い知識を身に付け、問題の意味を理解しながら勉強を進めていくことが重要です。
テクノロジ系(41問) | 基礎理論、アルゴリズムとプログラミング、コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア、ヒューマンインターフェース、マルチメディア、データベース、ネットワーク、セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術 |
マネジメント系(7問) | プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査 |
ストラテジ系(12問) | システム戦略、システム企画、経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ、企業活動、法務 |
科目B試験
試験時間100分で四肢択一の問題が20問です。
1問あたり5分で解いていく計算になります。問題数は少ないですが、時間がかかる問題であることが予想されるため、解ける問題は確実に点数をとっていくことが合格に近づく鍵です。
まずは科目A試験の範囲を理解し、その後過去問やサンプル問題を通じて科目B試験の問題に慣れることが重要です。
アルゴリズムとプログラミング(16問) | プログラミング全般に関すること、プログラム処理の基本要素に関すること、データ構造及びアルゴリズムに関すること |
情報セキュリティ(4問) | 情報セキュリティの確保に関すること |
次の項目で、合格に必要な勉強時間や勉強スケジュールについて紹介します。
基本情報技術者試験合格に必要な勉強時間の目安
基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、ITの知識がある方とIT初学者の方では大きく異なってきます。
ITの知識がある方
学生時代に情報処理に関する学校や学部を卒業した方、IT業界で働いている方をイメージいただくと良いでしょう。
ITの知識がある方の勉強時間の目安としては、50時間程度と言われています。
もちろん個人差はありますが、例えば、1日2時間勉強した場合は、1か月程度で合格を目指すこともできるでしょう。
IT初学者の方
学生時代に文系の学校や学部を卒業した方、IT業界で働いていない方が当てはまります。
この場合は、ITの知識を1から勉強する必要があるため、150時間程度を目安に勉強することが重要です。
こちらももちろん個人差はありますが、中には200時間程度かかる方もいらっしゃるでしょう。1日2時間勉強したとして、最低でも3カ月程度。日々の生活と両立しながらの勉強であることを考えると、3か月~半年程度勉強時間を確保することを目安にしましょう。
基本情報技術者試験の勉強スケジュール例
基本情報技術者試験の合格の鍵を握るのは、勉強方法とスケジュール管理です。
資格取得において、勉強スケジュールを立てることはとても重要です。学習意欲は時間が経つにつれて減っていってしまいます。
だからこそ、期間、目標を明確に定めて勉強を進めることが重要です。
今回は、勉強スケジュールの作り方・スケジュール例を説明します。
勉強スケジュールの作り方
①過去問を見てみる
基本情報技術者試験の勉強を始める前に、過去問を一度見てみてください。実際に問題を解く必要はありません。
勉強を始めるにあたり、実際にどのような問題が出題されているのか、出題量を視覚的に把握することはとても重要です。
②学習ができそうな分野・学習が難しそうな分野を知る
自分が選択した学習教材を、まずは流し読みをします。
基本情報技術者試験はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野に分かれますが、この際に、自分の得意分野、苦手分野(苦手分野でも学習をすれば理解できそうなもの・難しそうなもの)の3種類に分けながらメモをとります。
例えば、ITパスポートを取得済みの方は、マネジメント系・ストラテジ系はすでにほぼ勉強が終わっていることに気が付くと思います。
また、情報処理に関する学校や学部に通う学生の方や社会人経験がない人にとっては、マネジメント系・ストラテジ系は聞きなじみのない単語が多いかもしれません。
①、②の作業を約1週間から2週間ほどで終わらせることを目標にしましょう!
③ 上記の作業が終わったら、実際の勉強スケジュールの作成に入りましょう。
[ITの知識がある方]2~3カ月
[IT初学者の方]4~6カ月
基本情報技術者試験の勉強時間は、学習者個人の知識によって異なりますが、上記の勉強時間を参考にすると良いでしょう。
勉強を始める前に受験時期の目標を決め、それに合わせて勉強スケジュールを作成しましょう。
基本的に、科目A試験→B試験の順で勉強を進めることが望ましく、
科目A試験は 得意分野の勉強→苦手分野の勉強
科目B試験は セキュリティとアルゴリズム
を平行して行うのが良いと思います。
基本情報技術者試験の出題範囲でも述べた通り、科目A試験はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の問題が、科目B試験はテクノロジ系に絞られ、科目A試験の応用問題が出題されます。そのため、基本的には、科目A試験→科目B試験の順で勉強を進めることが望ましいです。
次にもう少し具体的な勉強スケジュールについて紹介します。
勉強スケジュール例
1カ月~1カ月半目
・マネジメント系・ストラテジ系について学習
[1]まずは学習教材で、マネジメント系・ストラテジ系の復習をします。この際、用語問題などは、単語をセットで覚えるようにしましょう。
科目A試験は基礎知識や用語問題が多く出題されています。確実に点数がとれるように基礎知識や用語の理解を深め、インプットを行いましょう。たとえ1日5~10分ほどしか勉強できない日があっても、勉強を重ねれば確実に知識が身につきます。
[2]一通り勉強ができたら、マネジメント系・ストラテジ系の試験問題を過去問で勉強しましょう。
1カ月半~2カ月目
・テクノロジ系を学習
[1]テクノロジ系の基礎知識を学習教材を利用して勉強しましょう。
アルゴリズム基礎をしっかり理解することで、科目B試験勉強の基礎を作ります。
[2]科目A問題のテクノロジ系を中心に過去問の勉強を進めましょう。
3カ月目
・模擬試験を活用し、実際の試験に備える
[1]ある程度学習ができたら、一度模擬試験を受けます。
試験の採点をする時は以下に分けて採点しましょう。
①正解
②不正解(学習をすれば理解できる内容)
③不正解(学習が難しい内容)
[2]②不正解の問題から復習をしましょう
[3]複数回模擬試験を解き、科目A試験で70%が取れるようにします
科目A免除制度を活用する場合には、ここで科目A免除試験を受験しましょう。
科目A免除制度については、後ほど紹介します。
4カ月目
・科目B試験 情報セキュリティの問題に取り組む
セキュリティ系の問題は、文章問題です。1問5分という時間の中で長文を解く必要があり、短時間で内容や意図を理解することが求められます。知識だけの習得ではなく、問題の要点を理解する力も磨きましょう。
4カ月~5カ月目
・科目B試験 アルゴリズムとプログラミングの問題に取り組む
アルゴリズムとプログラミングについてはしっかりと時間をとって勉強します。まずは、しっかりとトレースができるよう訓練をしましょう。IPAから公開がされているサンプル問題なども活用し、実際の問題に慣れるようにしましょう。
問題に躓いた時には解説を丁寧に読みながら、わからない点や間違えてしまった部分を明確にし、復習をすることが重要です。
6カ月目
科目A免除制度を利用しない場合には、同日に科目A試験・B試験の2つの試験を受験する必要があります。
6カ月目は、模擬試験、過去問に絞って勉強を進めながら、科目A試験・科目B試験で7割が超えられるよう勉強をすすめましょう。
過去問を解く際には、試験時間を意識しましょう。特に、科目B試験は、試験時間100分で20問の問題を解いていきます。1つの問題に時間をかけすぎると20問全て解けない場合もあります。過去問を活用し、実際の科目B試験の時間と問題数を把握しましょう。日ごろから、試験当日に備えることが重要です。
効率的な勉強方法
ここでは、合格に向けた勉強方法について解説します。
基本情報技術者試験は、出題範囲が広く、知識習得までに時間がかかります。効率的な勉強方法についてあまり深く考えずに勉強すると、無駄が出てきてしまいます。
自分に合った正しい勉強方法を見つけ、合格切符を掴みましょう。
自分に合った勉強方法を見つける
基本情報技術者試験に合格するためには、自分に合った勉強方法を見つけましょう。
独学やオンライン講座受講などさまざまな勉強方法があります。
独学
自分のペースで勉強できます。参考書や無料で公開されている情報を活用して比較的安価に準備できます。
一方で、独学の場合は、スケジュール管理やモチベーション維持なども自分で行うことになります。難しい問題に直面した場合には、質問できる人がおらず1人で悩んでしまうなど、勉強を進める中で悩む場面が多くあるかもしれません。
オンライン講座
インターネット環境があれば、時間や場所を選ばずに勉強できます。スケジュール管理機能や動画講義など、学習のサポートが充実していることが利点です。
日々の生活と両立して勉強をする方も多いと思いますが、オンライン講座の場合は、忙しい中でも勉強時間を確保しやすいため効率良く勉強できます。
当社のオンライン講座には、上記利点に加えて、担任チュータ機能があります。
学習者1人ひとりに担任チュータがつき、基本情報技術者試験の合格に向けて徹底的に個別学習指導を行います。分からない問題や勉強を進める中で困りごとがあった場合には、すぐに担任チュータに質問でき、24時間以内に返信が返ってきます。また、合格に向けて適切なペースで計画的に勉強できるようサポートします。
当社のオンライン講座を活用すると、「科目A免除制度」を利用できます。
科目A免除制度について、初めて知る方もいらっしゃるかもしれません。基本情報技術者試験は、知識を問う科目A試験・技能を問う科目B試験の2つから構成されており、同日に2つの試験に合格をする必要があります。
科目A免除制度とは、IPAに認定されたオンライン講座などを受講し、事前に科目A免除試験(科目A試験)を受験する制度です。
科目A免除修了試験に合格すると、本試験の科目A試験を1年間免除することができ、本番の試験まで科目B試験の勉強に集中することができます。
本来であれば、科目A試験・科目B試験の勉強を平行して行う必要がありますが、科目A免除制度を利用することで、科目A試験で基礎的知識の習得→科目B試験でテクノロジ系の応用問題のみの勉強ができるため、効率的に勉強が進められることも科目A免除制度の利点になります。
過去問を解く
さらに基本情報技術者試験の合格に近づくためには、過去問を解くことが重要です。
基本情報技術者試験では、過去問と似た問題が出題されることが多いです。特に、科目A試験では過去問から約6割出題されています。過去問は、実際の試験同様の時間や問題数を経験でき、本試験の流れを把握できます。重要なポイントを確実に押さえていきましょう。
以下の記事でより詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
【2024年度版】基本情報技術者試験の合格を左右する過去問の学習方法自分の得意分野を伸ばす
勉強を進めていくと、自分の得意分野や苦手分野が分かってくると思います。得意分野があれば、確実に点数がとれるように徹底的に対策しましょう。
基本情報技術者試験は、必ずしも満点を目指す必要はありません。
科目A試験・科目B試験ともに6割以上を取れると合格できます。満点を目指す勉強ではなく、確実に7割をとれる勉強を心掛けることで、合格により近づきます。
当社の講座に、自分の弱点傾向を掴むことができる弱点チェック機能があります。テストで間違えた問題を記録し繰り返し出題することで、自分の苦手分野を把握できます。学習の折り返し地点や、試験直前の総ざらいに活用できます。
まとめ
基本情報技術者試験の合格に必要な勉強時間は50時間から150時間です。IT初学者の方は200時間必要だとも言われており、ITの知識有無によって、勉強時間に大きな差があります。
そのため、基本情報技術者試験に合格するためには、効率良く勉強することが重要になります。
ITの知識がある方とIT初学者の方では勉強時間や勉強方法は異なってきますが、自分に合った効率的な勉強方法を把握できれば、より合格に近づくことが可能です。
効率良く勉強したい場合は、ぜひ科目A免除制度を活用しましょう。IPAに認定されたオンライン講座を受講すると科目A免除制度を活用できます。
当社のオンライン講座は、科目A免除制度に対応しています。ぜひ、活用して基本情報技術者試験に合格しましょう。
最後に当社のオンライン講座の特長を改めて紹介します。
・担任チュータに何度でも質問や相談ができる
・適切なペースで計画的に勉強できるようサポート
・科目A免除制度に対応している
ぜひ、当社のオンライン講座を活用して基本情報技術者試験に合格切符を掴みましょう。
知っていますか?
合格が近づく科目A免除制度
あなたは科目A免除制度について、ご存じでしょうか?
基本情報技術者試験の合格率は基本的に40%~50%の合格率で遷移しています。半分以上が落ちてしまうことから、難易度の高さが伺えるのではないでしょうか。そこで、少しでも合格率を高めるために活用したいのが「科目A免除制度」です。
基本情報技術者試験に合格する為には、知識を問う科目A試験、技能を問う科目B試験の2つの試験に合格する必要があります。科目A免除制度とは、IPAに認定されたeラーニング講座などを事前に受講し、科目A免除修了試験に合格すると、本試験の科目A試験が1年間免除されるという制度です。事前に科目A試験の免除の権利を手に入れておけば、科目B試験に集中することができるので、合格がぐっと近づくこと間違いなしです!
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