2024年 基本情報技術者試験なにが変わる?変更点について徹底解説
シラバスの変更について
情報処理試験のシラバス変更の背景
シラバスの改訂があったのはITパスポートを除く、情報処理試験の12試験区分です。以前は、基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門とも言われていたため、開発言語など開発者向けの内容も多く出題されていました。しかし今回の改訂により、ITエンジニアではなく、DX化を推進する人材に必要なスキルを評価できるような内容に変更されました。DX人材のさらなる需要拡大に対応した改訂内容となっています。
変更内容
DXを推進するために必要となる知識(ビジネス変革、デザイン、データ利活用、AI(生成AIを含む)利活用 など)を評価するための対応 |
「数理・データサイエンス・AI(応用基礎レベル)モデルカリキュラム」(注釈) のキーワード等の取込み |
ユーザーインタフェース技術、UX/UIデザインに関する知識を評価するために、システムアーキテクト試験(SA)及びエンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)の午前Ⅱ試験において、中分類7を出題対象に追加 |
基本情報技術者試験はどう変わる?
2023年4月には、基本情報技術者試験の受験対象者像がITエンジニアからDX人材へと大きく拡大することに先駆けて、試験時間や問題数、出題方法・内容が大きく変わりました。今回の改訂は出題範囲の一部のみになります。
改訂内容の詳細は、以下IPAのページより確認することができます。
▼シラバス(2023年12月25日発表)
https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/nq6ept00000014dv-att/syllabus_fe_ver9_0_henkou.pdf
改訂内容
シラバスの改訂内容を見ると、専門的なスキルが求められるというよりは、DX化に必要な幅広いスキルが求められるようになるということがわかります。
最新技術 | AI(Artificial Intelligence:人工知能)に関する技術 AI(Artificial Intelligence:人工知能)の活用方法 |
デザイン・マーケティング |
UX/UI デザイン・マルチメディア応用 |
開発プロセス・手法 |
DevOps(開発担当と運用担当が緊密に連携して、柔軟かつスピーディーにシステム開発を行う手法) |
社会の変化 | 社会の変化と IT 利活用の動向 |
2024年の基本情報技術者試験の難易度は?
過去の基本情報技術者試験の合格率推移を見ると、シラバス改訂が行われた直後の合格率が上がる傾向にあります。実際に2023年4月の改訂後は、合格率が56%まで上がりました。その後、難易度が調整され、10月には42%になっています。今回の改訂後合格率に変動があるかはまだ分かりませんが、これらの傾向から、シラバス改訂後に試験を受験することを検討してもよいかもしれません。
2024年基本情報技術者試験の他変更点はある?
現時点では、基本情報技術者試験の他の変更点については発表されていません。
試験概要は以下の通りです。
試験回数 | 回数制限なし |
時期 | 通年 |
試験名 | 科目A試験 科目B試験 |
試験時間 | 科目A:90分 科目B:100分 |
解答数/出題数 | 科目A:60問/60問 科目B:20問/20問 |
合格基準点 | 科目A:1,000点満点中600点 科目B:1,000点満点中600点 |
採点方法 | IRT方式 (問題の難易度ごとに点数が変わる採点方式) |
2024年基本情報技術者試験を受験される方へ!
基本情報技術者試験の合格率を上げるための制度、「科目A免除制度」をご存知でしょうか?科目A免除制度を利用すると、事前に科目A試験を受験することができ、合格をすると1年間、科目A免除なしで、基本情報技術者試験を受験することができます。
この科目A免除制度を利用するには、IPAに認定をされた講座を受講いただく必要がございます。
当社の講座はこのIPAから認定がされた講座になっており、当社の講座を受講いただくことで、科目A免除制度をご利用いただけます!
是非2024年、当社の講座を利用して基本情報技術者試験に合格しませんか?
まとめ
今回は、2023年12月25日に発表された基本情報技術者試験のシラバスの変更点について解説しました。ただ、この改訂が適用された基本情報技術者試験は2024年10月より始まります。すでに基本情報技術者試験の学習を始めている方は、10月より前に受験をすることで今と同じ受験範囲で試験を受けることができます。
現試験内容で合格できるよう、今から計画的に学習を進めましょう。
これから学習を始める方は、受験のタイミングを見極めることが重要になってきます。いつまでに合格したいかを事前に考えたうえで、試験内容に沿った学習計画を立てていきましょう。
知っていますか?
合格が近づく科目A免除制度
あなたは科目A免除制度について、ご存じでしょうか?
基本情報技術者試験の合格率は基本的に40%~50%の合格率で遷移しています。半分以上が落ちてしまうことから、難易度の高さが伺えるのではないでしょうか。そこで、少しでも合格率を高めるために活用したいのが「科目A免除制度」です。
基本情報技術者試験に合格する為には、知識を問う科目A試験、技能を問う科目B試験の2つの試験に合格する必要があります。科目A免除制度とは、IPAに認定されたeラーニング講座などを事前に受講し、科目A免除修了試験に合格すると、本試験の科目A試験が1年間免除されるという制度です。事前に科目A試験の免除の権利を手に入れておけば、科目B試験に集中することができるので、合格がぐっと近づくこと間違いなしです!