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プロジェクトマネージャーに欠かせないリーダーシップ

プロジェクトマネージャーに欠かせないリーダーシップ
BizLearnでは、リーダシップに必要な課題解決について学べるeラーニング「課題設定力と解決実行プロセス」を提供しています。
現在は明日何が起きるのかわからない予測不能な時代といわれています。新たな技術が突然登場するかもしれません。このような時代にプロジェクトマネージャーの役割も大きく変わりはじめています。従来は、プロジェクトマネージャーは専門職であり、プロジェクトマネジメントの知識しか求められませんでした。しかし、現在はリーダーシップやビジネスに関する知識も求められています。実際PMP®のサブカテゴリーとしてのリーダーシップが規定され、PDU取得には欠かせないカテゴリーです。本稿では、なぜリーダーシップがプロジェクトマネジメントで求められるかの背景、そしてどのようなスキルが必要とされているのかご紹介します。ぜひご参考にしてください。

リーダーシップが求められる背景

なぜ、プロジェクトマネージャーにリーダーシップが求められるようになったのでしょうか?

プロジェクトマネジメントはコミュニケーション

プロジェクトマネージャーの仕事には、スケジュールマネジメントやコストマネジメントなど様々ありますが、その中で一つがチームメンバーやクライアントとのコミュニケーションがあります。PMBOK®には、研究事例として「有能なプロジェクトマネージャーは、プロジェクトの90%をコミュニケーションに費やしている」と掲載しています。また、プロジェクトの失敗の最も大きな要因は、コミュニケーション不足と言われています。
例えば、チーム内でのコミュニケーション不足によりトラブルが共有されず問題が大きくなってしまい、クライアントとのコミュニケーション不足で成果物がクライアントのニーズに合っていないものになってしまうケースが多くあります。
このようにプロジェクトマネジメントでは、コミュニケーションの重要性がとても高まっており、チームを成功に導くためのコミュニケーションを含むリーダーシップスキルが求められるようになっています。

リーダーシップに必要な素養とは?

プロジェクトマネジメントに求められるリーダーシップに求められる素養とはPMBOK®には規定されている代表的な要素を紹介します。
 

明確なビジョンを持っている

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体を俯瞰している立場です。そのためプロジェクト全体がどのような方向を目指しているのか、どのような成果物が必要なのかといったビジョンや、どのような問題が起きそうなのかなどの先見の明を持っている必要があります。また、それをチーム内にわかりやすく共有し、チームメンバーをそのビジョンに向かわせることも必要です。
 

コンフリクト・マネジメントができる

資金不足、スケジュールの優先順位などにより、どうしてもチームメンバーの間で対立(コンフリクト)が発生してしまう。このようなコンフリクトをチームメンバーと信頼関係を築き、建設的な解決ができるように働きかけることが求められます。また、協調的な解決が難しい場合は、主張、受容、説得などのスキルを活用する積極的なマネジメントスタイルも求められます。コンフリクト・マネジメントはプロジェクトマネジメントの最大挑戦ともいわれており、プロジェクトマネージャーに求められる重要なスキルの一つです。

他者を尊重し、礼儀正しく、親しみやすく、誠実で、正直で信頼できる

プロジェクトマネージャーは多くのチームメンバーとコミュニケーションをとることが求められる。他者の性格や文化的なニュアンスの違いなどを理解した上で、チームメンバーにあわせた柔軟なコミュニケーションができることが求められます。柔軟なコミュニケーションにより、外部とのネットワーク形成やコンフリクトの際のコミュニケーションなどに活用できます。
 

重要なことに重点的に取り組める

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを成功へと導かなければならない。そのためには必要に応じて、作業の優先順位付を見出すことや、優先事項のために制約条件を見出し、監視することなどが求められます。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクト成功だけではなく、チームメンバーとのコミュニケーションを行ったり、対立や問題が起きた時に率先して解決できたりするようなスキルが求められます。このようなスキルは最初から身についているものではありません。経験を通しながら、身につけていくことを意識しましょう。

リーダーとマネージャーの違いとは

最後によく間違えられるマネージャーとリーダーの違いについてご紹介します。
マネージャーとは、日本語では「管理者」というように、企業方針など全体の方針に従って、チーム全体を管理し取りまとめを行う人のことです。それに対して、リーダーはプロジェクトを成功に導くために人と協調しながら導く人です。
具体的な行動を比較してみると違いがより一層わかるかと思います。例えば、企業から新たな方針が提示されたとします。マネージャーの場合は、企業からの方針をそのまま伝え、方針に従うようチームメンバーをコントロールします。それに対して、リーダーは、企業からの方針を自分なりの言葉で伝え、チームメンバーに協力してもらえるように働きかけます。また、プロジェクトに問題がある場合、マネージャーは仕組みやルールに注力するため、改善するために新たな働き方やルールを取り決めた現状の問題の解決を促します。それに対して、リーダーはビジョンや人に注力するため、なぜこの仕事をするのかの意味を説いたりチームメンバーとコミュニケーションをとったりすることでチームメンバーの動機づけを行おうとします。
このようにマネージャーとリーダーは注力する点や価値観が大きく異なります。しかし、どちらかだけの視点だけを持っていればいいというものではありません。どちらの視点もしっかり理解し、どちらの武器も身につけるようにしましょう。

まとめ

PMP®でも、プロジェクトマネージャーが必要なスキルの一つとしてリーダーシップは規定されており、資格更新のためには最低8PDUの取得が必要です。プロジェクトマネージャーの役割が拡大していく中で、リーダーシップのスキルは欠かせません。リーダーシップはチームを管理することではありません。明確なビジョンを持ち、チームメンバーを理解し、尊重した上でチームを導きます。また、チーム内で対立が起きた時にはその解決をすることが求められます。このようにリーダーシップは様々な要素が求められます。
本稿ではプロジェクトマネージャーに求められるリーダシップの概要をご紹介しました。BizLearnのeラーニング「課題設定力と解決実行プロセス」では、リーダシップに必要な課題解決に関して学べます。また、受講することでリーダーシップ10PDU取得でき、更新条件の一部をクリアすることができます。ぜひ受講をご検討ください。
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