学習の目的
現代社会では顕在化したニーズは満たされています。問題や課題を解決することよりも、その前に問題や課題を見つけることが必要です。また、3人寄れば文殊の知恵といい、イノベーションを起こすには仲間の力が必要です。そのためには、共通言語が不可欠です。本講座では、デザイン思考とシナリオプランニングを学び、この共通言語を手に入れます。変化=イノベーション を起こせない企業は、この先生き残りが厳しい時代になってきました。是非とも共通言語を手に入れて、自社ならではのイノベーションを起こしてください。
学習の流れ
第1章 デザイン思考とは
デザイン思考とは何かについて学習します。その注目を集める背景や、デザイン思考の概念、課題や必要なマインドセットなどを中心に、ウオーターフォールが立ち行かなくなった状況の確認、イノベーションについても併せて学習します。また、Lesson8 で、デザイン思考の理解に必要な背景知識や関連用語も整理して学習しますので、その後の章の理解がしやすくなっています。
第2章 共感
デザイン思考にまず必要な”共感”を学習します。行動観察、インタビュー、ジョブ理論、ペルソナ、共感マップ等、マーケティングにも関係する考え方を学習していきます。顧客を理解すること、共感することからデザイン思考はスタートします。
第3章 問題定義&アイデアの創造
解決すべき問題の定義について、ユーザの目的やアイディアを出していくことで解決していく、その考え方と手法を学習します。3章 Lesson3では、ワークショップを実施し、このことでアイディアのスパーク方法を学習します。
第4章 プロトタイピング&テストからビジネスプランの作成まで
プロトタイピングとテストそれぞれの目的や実施方法、ビジネスモデルとビジネスモデルキャンバスの活用について学習します。デザイン思考の1つの目的としてビジネスモデルの構築があり、その本質の学習がこの章となっています。
第5章 シナリオプランニング
外部環境の把握とその分析に必要なフレームワークや4つのシナリオ作成などについて学習します。4章までに学習した内容をもとに外の環境を見てリスクを考えながらシナリオが作成できるようになります。
著者紹介
執筆: 中野 真志
明治大学卒業 大手システム会社を6年間勤務後、独立してフリーランスで活動。主な活動分野は、デザイン思考、ビジネスモデル、IT。中小企業診断士、社会保険労務士、宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。ビジネスイノベーションハブ株式会社 取締役、
イー・マネージ・コンサルティング協同組合 組合員、ビジネスモデルイノベーション協会 認定コンサルタント、Strategyzer Masterclass 修了、FORTHイノベーションファシリテーター、LEGO(R)SERIOUS PLAY(R)メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテーター
執筆: 落合 和雄
東京大学工学部卒業後、大手 SI ベンダーにて銀行向けパッケージプログラム、業務プログラムの受託開発業務、テクニカル支援業務などを経て、システム化コンサルテーションやプロジェクト管理、システム監査や企画を担当。 現在はシステムコンサルタント、IT コーディネータとして幅広く活躍している。
専門分野 : プロジェクトマネジメント、ビジネスアナリシス、経営計画策定、企業再建
保有資格 : PMP 、情報処理技術者(特種、システム監査)、税理士、中小企業診断士、IT コーディネータ、MBA(経営情報学修士)、AFP