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VUCA時代!40代から考えるキャリアマインド

VUCA時代!40代から考えるキャリアマインド
この記事は今を生き抜く40代のビジネスパーソンに向けた記事です。
BizLearnではeラーニング「今すぐ実践!ドラマで学ぶこれからのキャリアと働き方」を提供しています。
めまぐるしい変化を続けていく今の時代。あらゆるビジネス分野でイノベーションが起き、常に新しい価値観へとアップデートされています。このような目まぐるしい変化により、将来の予想が難しい時代はVUCA(ブーカ)時代と呼ばれています。
あなたは自分のキャリアプランをどのように考えますか?
変化の多い時代において、自身のキャリアプランを考えるのを難しく感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では仕事で40代からのミドルキャリアを考える人のために、VUCA時代とはどのような時代であるのか、VUCA時代を生き抜くためにはどのようなマインドが必要なのかを解説します。

今の時代について考えよう

新しいイノベーションや価値観が次々に生まれるこの時代では、たくさんの複雑な要素が絡み合っています。自分自身の将来、会社の将来、社会の将来の予測がつかないのが今の時代の特徴です。 自分のミドルキャリアを考え、キャリアプランを達成するためには、VUCA時代の特徴を知って、VUCA時代に適応するためのマインドが必要です。

VUCAとは

まずはVUCAについて改めて説明します。この言葉がどのように生まれてきて、どのようなコンテクストで使われているのかをまとめてみました。

VUCAの定義

VUCAとは、社会のなかで、未来の予測が難しくなっている状況を表している言葉です。この状況を、次の4つの言葉の頭文字をつなげて、VUCAと名付けられました。
V- Volatility (変動性)
U- Uncertainty(不確実性)
C- Complexity(複雑性)
A- Ambiguity(曖昧性)

VUCAが使われるようになった経緯

VUCAは本来1990年代の軍事用語として誕生しました。VUCAの概念誕生前の戦争は、国と国の戦いでした。命令系統はピラミッド型と呼ばれ、トップの命令に対して現場が忠実に実行をしていました。しかしながら、戦争の対象が国とテロという枠組みに変化して行く過程で、国を持たず思想に同調した人がピラミッド型の命令系統のようにトップが作戦をたてるわけでもなく同時多発的にテロを行うようになり、従来の国と国との戦いとは、根本的に違う様相に変化しました。このような戦い方を呼ぶのにVUCAという言葉が誕生しました。

ビジネスでも使われるVUCA

VUCAは2010年ごろよりビジネスの現場でも使われるようになりました。アメリカ同時多発テロやリーマンショク、東日本大震災、また最近では新型コロナウイルス感染症流行などのように予測していなかった出来事が次々に起きる時代を「VUCA時代」と呼ぶようになっています。ビジネスの分野でもプロダクトの開発や計画が従来のピラミッド型の指揮系統から現場の人が判断する形式に変化しています。このようにVUCA時代では、現場の一人ひとりが考えて行動することが必要になります。

ビジネスの場でのVUCAの例

それではVUCAがそれぞれのどのようにビジネスの場で現れるのかの事例を見てみましょう。VUCA時代の事例を知ることで時代の波を感じましょう!

V- Volatility(変動性)

技術革新によるイノベーションなどのように変動する側面のことをVolatility(変動性)と言います。 例えば、スマホの普及やSNSの利用によって、人と人とのコミュニケーションのあり方も常に変化しています。もともと対面でしか人と話すことができなかった時代から、電話、メールなどを経て、現在はSNSが普及しており、ネットを通じたコミュニケーションが盛んな時代となりました。
日本のSNSでは2004年には「mixi」がサービスを開始し、市場を独占していましたが、今では、「LINE」や「Twitter」「Instagram」が主流です。さらには、「YouTube」や「TikTok」のような動画によるコミュニケーション形態も登場しています。
オフラインで知っている人だけとコミュニケーションをしていた時代は過ぎ去り、今では、全く面識のない人とインターネット上でコミュニケーションをすることもあります。このようなVolatility(変動性)を敏感につかむことができるようになると、顧客のニーズの変動が顕著という点でビジネスに生かすことができるかもしれません。

U- Uncertainty(不確実性)

Uncertainty(不確実性)の事例としては、災害や地政学上などの予測不能な出来事が挙げられます。
2020年の新型コロナウイルス感染症の流行は世界中を巻き込んで、ビジネスの現場に大きな影響を与えています。リモートワークやオンライン会議など、今までの常識の通じない世界へと変化しつつあります。
また、個々の会社のスケールでも、SNSの一つの発信によって会社が大きな被害を受けてしまう不確実性も持ち合わせています。
いかに蓄積されたデータ解析技術により事象の予測がされる現代でも、不確実性を取り払うことはできず、予測を大きく上回る自体が発生することも少なくありません。

C-Complexity(複雑性)

Complexity(複雑性)は一つの出来事が複雑に絡み合っているという状況です。
例えば、2007年にアメリカのサブプライムローン問題から発生したリーマンショックでは、日本の大企業の経済状況に大きく影響を与えました。大企業への影響は、その下請けの中小企業へと伝播し、多くの中小企業が倒産に追い込まれました。一見すると関係のないような出来事が複雑に絡み合って、お互いに影響を与えています。
解決するべき課題も複雑化しており、例えば、新型コロナウイルス感染症の課題は、単に医療の問題にとどまりません。経済にはどのような影響を与えるのか?子どもの教育をどうするか?など感染症の問題が社会のあらゆる側面に影響を与えていることを身近に感じとることができるでしょう。Complexity(複雑性)を含んだ現代の課題を解決するためには、一つの会社や一つの国だけでなく、お互いに協力することが求められています。

A- Ambiguity(曖昧性)

Ambiguity(曖昧性)の事例は、価値観の多様化があります。
価値観の多様化は、正解と不正解という二者択一で測ることのできない世界をつくりだしています。例えば、飲み会に新入社員がついてこないという話を近年よく耳にするようになりました。上司達からすると非常識にも思える若者のこの傾向は、新入社員にとっては当たり前の価値観かもしれません。それはどちらが正しいということはなく、その境界が曖昧になっているのです。

VUCA時代を生き抜く考え方4選

それでは、予測不能なVUCA時代でどのようなキャリアプランを描くのか、自分の会社のためにどのようなことができるのかというときのオススメのマインドを4つご紹介しましょう。

即断即決!現場での実験をしよう

VUCA時代では、今までの考え方で通用しないことがあります。予測もしない外的要因による不確実な未来でも、持続的に価値を提供するためには、現場での挑戦が必要です。過去の功績やうまくいった方法に固執せず、柔軟な発想でアイデアを実行するスピード力を身につけましょう。即断即決。失敗を恐れずに行動できるマインドを持ちましょう。

常に振り返りを!内省的な観察と学びを続けよう

移り変わるVUCA時代の中で自分の中の軸を持ち続けることも大事なマインドです。そのためには、自分自身について振り返ることが欠かせません。
定期的に自分を客観視して、どうして自分がその仕事をしているのか?VUCA時代で自分が働く意義を見つけ、振り返ることで自分の中にぶれない軸を作ることができます。賞与や昇進だけでなく、自分自身の成長をキャリアの一環と考えて、自分自身の成長を感じることが充実したキャリアの考え方になります。

経験重視!具体的な経験を大切にしよう

上下関係や昇進などの見た目のキャリアに固執することをやめると、具体的な経験の中に価値を見出すことができます。どのような仕事でも自分自身を活かすためにはどのようなことができるのかを考え行動してみましょう。具体的な経験の積み重ねが、VUCA時代でも、自分だからこそ発揮できる価値へと繋がります。

助け合い!安心できる自分の居場所をつくろう

会社で働くためには、自分の居場所をつくることも大切です。相談し、また相談されやすいコミュニティを自分の周りに築き上げてることを心がけましょう。課題の解決を通して、明確なビジョンを誰かと共有することは自分の居場所をつくることに繋がります。自分の居場所をつくることができると、VUCA時代で予測不能が事態で困った時もお互いに協力するして助け合うことができます。

おわりに

この記事では、VUCA時代でどのように自分のキャリアプランを築くのか、自分のミドルキャリアをどのように考えるのかというマインドについてご紹介しました。
BizLearnでは、「今すぐ実践!ドラマで学ぶこれからのキャリアと働き方」を提供しています。以下、サンプルムービーとなります。
この講座の学習では、ミドルキャリアに悩むビジネスパーソンたちのドラマを通して、ご自身のキャリアについての考え方や仕事の意義を見直すきっかけを提供しています。未来が予測不能なVUCAの時代にどのようなマインドで、どのようなキャリアプランを掲げて生きるのか、この学習を通して、あなた自身で見つめ直してみてはいかがでしょうか?
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