更新日:
公開日:
PMP®資格更新におけるPDUの繰り越し方法と注意点

本記事は、PMP®取得者にむけた内容になっています。
せっかく活動してもPDUが無効になってしまうのであれば、気が進まないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ですが、一定の条件下であれば、PDUを次のサイクルへ繰り越しすることができます。本稿では、PMP®資格更新に必要なPDUの繰り越し方法や注意点について詳しく解説します。
せっかく活動してもPDUが無効になってしまうのであれば、気が進まないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ですが、一定の条件下であれば、PDUを次のサイクルへ繰り越しすることができます。本稿では、PMP®資格更新に必要なPDUの繰り越し方法や注意点について詳しく解説します。
PMP®の更新ルールCCRとは?
PMP®は、一般的な資格とは違い3年毎の更新が必要です。この更新のためのルールが、PMI®により規定されたCCR(Continuing Certification Requirements)プログラムと呼ばれ、PMP®資格がプロジェクトマネジメントの専門家と認知される理由の1つとなっています。
CCRプログラムでは、3年間に継続的な学習や専門的能力の開発、コミュニティへの貢献などを行うことが求められます。1つの活動1時間につき1PDUが取得でき、3年間で60PDUの取得が必要です。
CCRプログラムでは、3年間に継続的な学習や専門的能力の開発、コミュニティへの貢献などを行うことが求められます。1つの活動1時間につき1PDUが取得でき、3年間で60PDUの取得が必要です。
PDUとは?
PDUはProfessional Development Unitの略であり、PMP®更新に必要な学習や活動を計測するための測定単位です。上述したように、PDUは1時間につき1PDU取得することができます。端数の取得が可能であり、取得可能最小単位は0.25PDU(15分)です。なお、1時間を超えた場合にのみ適用されます。
PMP®資格更新条件
PMP®資格更新には、3年間で60PDUの取得が必要です。しかし、どのような活動でも良いのではなく条件があります。PDU取得は大きく「教育分野」「ギブバック活動」の2つより取得できます。「教育分野」とは、eラーニングや読書など専門的知識の取得などを目的とした活動です。「ギブバック活動」とは、実務などコミュニティへの貢献活動を指します。
「教育分野」活動は、最低35PDUの取得が求められています。さらに、PMI®により規定されたタレント・トライアングルの「Power Skills」「Ways of Working」「Business Acumen」の3つのサブカテゴリーそれぞれ8PDU取得する必要があります。取得上限がないため、更新に必要なPDUをすべて教育分野で取得しても問題はありません。
一方、「ギブバック」活動は、最大25PDUしか取得できません。また、ギブバック活動の1つである実務者としての仕事も8PDUしか取得できません。このようにギブバック活動は制限があるため、「教育分野」の活動がPMP®更新には必須となります。
「教育分野」活動は、最低35PDUの取得が求められています。さらに、PMI®により規定されたタレント・トライアングルの「Power Skills」「Ways of Working」「Business Acumen」の3つのサブカテゴリーそれぞれ8PDU取得する必要があります。取得上限がないため、更新に必要なPDUをすべて教育分野で取得しても問題はありません。
一方、「ギブバック」活動は、最大25PDUしか取得できません。また、ギブバック活動の1つである実務者としての仕事も8PDUしか取得できません。このようにギブバック活動は制限があるため、「教育分野」の活動がPMP®更新には必須となります。
PMP®更新方法
PMP®の具体的な更新方法をご紹介します。PMP®の更新方法は大きく4つのステップに分かれています。
※2025年5月現在
1. CCRサイクル開始・PDUの取得
2. PDUの申請
3. 更新料の支払い
4. PMP更新完了
下記でそれぞれ詳しくご紹介します。
※2025年5月現在
1. CCRサイクル開始・PDUの取得
2. PDUの申請
3. 更新料の支払い
4. PMP更新完了
下記でそれぞれ詳しくご紹介します。
1.CCRサイクル開始・PDUの取得
PMP®の試験に合格したらCCRサイクル開始となります。3年間に60PDUは時間数にするとそこまで多くないですが、意識しないといつの間にか残り時間が少なくなってしまう可能性があります。そのためPDUの取得はしっかり計画をもって進めるようにしましょう。また、活動をした際は、のちに監査を受ける可能性があることを踏まえて受講証明書などの必要書類を18ヶ月間は保存しておくようにしましょう。
2.PDUの申請
具体的な活動が完了したら、実際にPDUをPMI®に申請します。まず、PMI®サイトから会員ページへログインします(https://www.pmi.org/)もし、会員登録がまだの場合は、[Register]より登録してください。ログインできたら、MyPMIの中のDashboardをクリックし、REPORT PDUSをクリックしてください。
クリックすると、カテゴリ選択場面になるのでどのカテゴリでPDUを申請するのかを選択します。申請する際には、プロバイダー番号、アクティビティ番号(ある場合のみ)、活動概要、開始日、終了日の入力が必要です。教育分野の場合は、タレント・トライアングルを選択して申請します。


3.更新料の支払い
PDUの更新条件を達成したら、PMI®から更新メールが送信されるのを待ちましょう。更新メールには、PMI®の倫理規定、更新意思の合意などが求められます。あわせて、更新料の支払いが求められます。更新料は、PMI®会員60USD、PMI®非会員150USD です。更新料の支払いは、サイクル終了から90日以内に支払う必要があるため注意しましょう。
4.PMP更新完了
更新料を支払い終わったら、更新完了です。その後、PMI®から約6−8週間で資格証明書が送付されますので忘れずにご確認ください。
PMP®更新におけるPDUの繰り越し
PMP®資格の更新には60PDUが必要ですが、それ以上取得した場合、一定の条件下でPDUを次のサイクルへの繰り越しが可能です。CCRサイクル3年目に取得したPDUのうち20PDUは繰り越しすることができます。つまり、3年目に80PDU取得したら、20PDUは次回のCCRサイクルに回すことができるということです。逆に1、2年目に取得したPDUは繰り越しができないため、しっかり計画をたててPDU取得をしましょう。
PMP®更新のときの注意点
最後にPMP®更新のときの注意点をご紹介します。
1年の猶予期間
CCRサイクルの3年の間に60PDU取得できなかった場合は、1年間の猶予期間が設けられます。猶予期間中は、資格保持者と名乗ることができず、名刺等への記述もできません。もし、猶予期間中に資格更新手続きができなかった場合は、資格停止となるため注意してください。資格停止になった場合は、再受験が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。PMP®資格を維持するためには、3年間で60PDUの取得が必要であり、未達成の場合は資格停止となる可能性があります。そのため、しっかり計画を立てて資格を取得する必要があります。その際、過剰取得になってPDUが無駄になってしまうという心配があるかもしれませんが、3年目に取得したPDUであれば20PDUまで繰り越しができます。そのため余裕を持ったPDU取得を計画しましょう。BizLearnで提供しているeラーニング「PMP®更新セット」であれば、PMP更新に必要な60PDUの取得、教育分野のそれぞれのサブカテゴリの最低取得数など、PMP®の更新条件を全てクリアできます。PMP®更新が近い方はぜひ受講してみてください。