BizLearnLog

BizLearnLog編集部

PMP®資格とは?取得までのプロセスやメリット、勉強方法までわかりやすく解説

PMP®資格とは?取得までのプロセスやメリット、勉強方法までわかりやすく解説
BizLearnでは、eラーニング「PMP®試験対策セット」を提供しています。
PMP®資格とは、プロジェクトマネジメントの国際資格の一つで、プロジェクトマネジメントのスキルを証明するためのグローバルスタンダードです。本稿では、PMP®取得までのプロセス、取得することのメリット、費用から勉強方法まで徹底解説いたします。ぜひ役立ててください。

1. PMP®資格とは?

PMP®とは、米国プロジェクトマネジメント協会(PMI®)が運営している国際資格です。PMP®とは、「プロジェクトマネジメントプロフェッショナル」の略であり、プロジェクトマネジメントのグローバルスタンダードの資格としても知られています。また、取得後に3年毎の更新が必要であり、継続的な学習が求められることも特徴の一つです。

1.1 PMP®の試験内容

PMP®の試験内容は、4択式の英語と日本語が併記されている問題です。試験時間は4時間と長時間であり、問題数は全200問あります。そのため、1問約1.2分程度で解かなければいけません。また、全200問のうち、採点されるのは、175問で25問はダミー問題です。ダミー問題は、アトランダムに設定されており、どの問題かは特定が難しいです。試験は指定の受験会場でPCによる試験になります。国内では、現在約10箇所で受験することが出来ます。(※2020年7月現在)

1.2 2021年1月に改訂予定

PMP®試験は、実際の現場に即した内容となるために定期的に試験内容の改訂が行われます。現在2021年1月に改訂される予定になっております。改訂内容は、現在5ドメインからの出題範囲が、「人」「プロセス」「ビジネス環境」の3ドメインに変更され、より実用的になる予定です。それぞれのドメインの出題比率は、「人」42%「プロセス」50%「ビジネス環境」8%と設定されています。

2. PMP®資格取得5つのメリット

それでは、PMP®を取得するメリットとは何でしょうか。ここで、PMP®を取得する5つのメリットをご紹介します。

2.1 プロジェクトマネジメントを体系的に理解できる

1点目は、実務では学ぶことが難しい、プロジェクトマネジメントについて体系的に学ぶことができることです。その結果、実務の仕事効率が向上したり、自身の知識をチームに共有したりすることにより、チーム全体のプロジェクトマネジメントスキルが向上に繋がります。

2.2 国際資格保持の信用を得られる

2点目は、信頼が得られるということです。ご紹介したように、PMP®資格は、国際資格のため、日本だけでなく海外でもプロジェクトマネージャーとしての信頼を得られることが出来ます。また、資格を取得することで名刺にもいれられるので、挨拶の際などに自身の保有するスキルを明示できます。

2.3 業界を問わず活躍するチャンスがある

PMP®は、コンサル、IT、建設業、金融業などの業界の方が取得する事が多い資格ですが、現在プロジェクトマネジメントスキルは業界問わずに求められています。そのため、PMP®は、どの業界も問わずに活躍できるチャンスがある資格の一つといえます。

2.4 キャリアアップ・スキルアップに活かせる

4点目は、キャリアアップに活かせる点です。ご紹介したように、どの業界でもプロジェクトマネジメントの需要が高まっております。そのため、PMP®を取得することで転職などのキャリアップのチャンスが広がります。

2.5 人脈を広げやすい

最後は人脈ネットワークです。公式研修やPMI®のセミナーなどで同じプロジェクトマネジメントに従事している人と知り合うことが可能です。このように、PMP®資格取得を通して人脈ネットワークを広げる事ができます。

3. PMP®の受験資格

PMP®は受験資格が厳しい資格としても有名です。PMI®は、以下2つの受験資格を設定しています。

3.1 プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験

一つはプロジェクトマネジメントの実務経験です。試験を受ける8年以内にプロジェクトマネジメントを指揮・監督する立場での経験が求められます。実務経験数は、学歴により異なり下記のようになります。
高卒の場合:60ヶ月 プロジェクトマネジメント経験と7500時間以上のプロジェクトを指揮する立場での実務経験
大卒の場合:36ヶ月 プロジェクトマネジメント経験4500時間以上のプロジェクトを指揮する立場での実務経験
 

3.2 35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講

また、それに加えて35時間の公式研修の事前受講が必要です。公式研修は、PMI®支部が実施するものだけでなく、登録機関であるR.E.P、企業内教育、eラーニング、大学が提供している研修を受講することも出来ます。BizLearnでも公式学習35時間を取得可能なeラーニング「PMP®試験対策セット」を提供しているのでぜひ受講を検討してみてください。

4. PMP®の難易度

PMP®試験の難易度に関してご紹介したいと思います。PMP®の合格率は非公開ですが、6割程度と言われています。また、合格ラインとなる正答率も6割程度と高く、受験資格が難しいことや試験範囲も広いため難易度が高い資格といえます。
PMP®の難易度に関してはこちらの記事で詳しく説明しているため、ぜひご覧になってください。
PMP®試験の難易度は?合格率や試験対策についても解説

5. PMP®取得までのプロセス

PMP®取得までのプロセスを簡単にご紹介します。
1.受験資格の確認
2.35時間の公式研修
3.申込の申請・受験料支払い
4.PMIによる申請内容のレビュー
5.監査対象となった場合のみ監査資料提出
6.試験の予約・受験

6. PMP®取得後も更新が必要

PMP®は通常の資格とは違い、取得後も3年毎に更新が必要です。この更新プログラムは、CCRサイクルと呼ばれており、3年毎にPDUと呼ばれる学習の活動の単位を60PDU取得する必要があります。

6.1 CCRとは

CCRとは、Continuing Certification Requirementsの略であり、日本語に訳すると継続資格要求であり、資格を継続するための要求事項です。ご説明したように、PMP®では専門家としての継続的な学習そして、職務能力育成を目的とした活動が必要とされており、その仕組みがCCRプログラムです。

6.2 PDUとは

PDUとは、CCRサイクルの中で資格の維持に必要な継続学習を定量的に認定するための単位です。大体一つの活動1時間あたりで1PDUとなります。PDUは、実務や読書、PMI認定のeラーニングを受講などで取得することができます。活動を行った後にPMI®に申請をする必要があるのでご注意ください。

7. PMP®にかかる費用

PMP®の受験には、試験勉強、そして受験料など多くの費用がかかります。しかし、PMI®会員になることで、受験料など会員価格で受験することができます。PMI®会員費用は、初年度年会費:139 ドルであり、年会費以上の割引が受けられるためおすすめです。それでは具体的にPMP®受験にかかる費用をご紹介します。
※2020年7月現在

7.1 試験勉強にかかる費用

PMP®学習にかかるご紹介します。まず絶対に必要なるのが、参考書となるPMBOK®ガイドです。PMBOK®ガイドは、PMI®会員で税込8,300円、PMI®非会員の場合は、12,400円となります。これはBizLearnのPMBOKガイド第6版要説でも対応可能です。また、その他に問題集を購入し、試験対策講座を受講する場合はその分更に費用がかかります。

7.2 研修にかかる費用

公式研修にはeラーニングや通学形式などがあるため、数万円から数十万円と、受講の方法によって大きく異なります。ここでは費用面、そして通学のしやすさからeラーニングをおすすめします。BizLearnで提供しているeラーニングPMP®試験対策セットも公式研修の受講証の発行が可能ですので、ぜひ検討してみてください。 

7.3 受験にかかる費用

PMP®の受験費用も、PMI®会員になるかならないかによって異なります。受験料は下記のようになります。
PMI®会員:405ドル(日本円43,400円)
PMI®非会員:555ドル(日本円 59,474円)
※PMI®会員年間費 139ドル(日本円 14,895円)
※日本円ドル換算は、2020年7月13日現在
※受験料は2020年7月現在時点になります。
支払い方法は、クレジットカード、小切手、郵便為替などがありますが、その場で決済が完了できるクレジットカードがおすすめです。また、再受験の場合は、PMI®会員275ドル、PMI®非会員375ドルがかかります。

7.4 取得後(更新)にかかる費用

また、取得後にかかる費用として、ご説明したように3年毎の更新が必要です。更新費用は下記のようになります。 PMI会員:60ドル(日本円6,429円)
PMI非会員:130ドル (日本円6,429円)
※日本円ドル換算は、2020年7月13日現在
※更新料は2020年7月現在時点になります。
また、その他PDUを取得するために講習を受ける費用などがかかります。

8. PMP取得のための勉強方法

PMP®の試験は暗記問題だけではなく、計算問題や論理問題など様々な問題が出題されますそのため、公式研修だけでは足りないため、しっかり試験勉強を行う必要があります。

8.1 独学で勉強する

勉強方法の一つは、独学で勉強する方法です。独学で勉強する際は、PMBOK®を読み込みしっかり理解を深めながら、問題集を繰り返し解き自身の苦手の部分、理解が足りていない部分を埋めていきながら勉強をすることがおすすめです。

8.2 試験対策を含めた研修講座を受講する

受験申し込みのための負担や、受験料を考えると、何度も受験するより初回の受験時に一発合格したいものです。そのため、一回目にしっかり合格できるように試験対策を含めた研修講座を受講することがおすすめです。研修講座では、PMBOK®の内容を一通り学習できるため、自身が苦手の部分の把握はもちろん、問題を解くときや試験の時間配分のポイントなども学べます。また、講座の中で多くの問題を解くことも出来るため、実際の試験の練習にもなります。

9. PMP®資格取得でステップアップを

PMP®資格受験は厳しい受験資格や難易度が高い試験です。しかし、PMP®を取得することにより、スキルアップはもちろん、キャリアアップや人脈ネットワークを広げる多くのメリットがあります。現在プロジェクトマネジメントを目指している方は、ぜひ受験を検討してみてはいかがでしょうか。BizLearnでは、「PMP®試験対策セット」では、PMBOK®の概要から練習問題まで用意しています。ぜひ受講してみてください。
基本情報技術者試験・プロジェクトマネジメントなどビジネスに役立つ記事を公開中!

【公式LINE運用中!】

LINEにて、キャンペーン情報やブログ更新情報をお届けいたします。
もしよろしければ、下記のボタンよりご登録ください。
友だち追加
ロゴ:BizLearn

BizLearnLog編集部

PMP(R)や基本情報技術者試験に関する役立つ情報などを配信中!

BizLearn では自社開発のビジネススキルに役立つ講座を販売しております。