「オープンバッジ」を聞いたことはありますか? すでにもらったことがある方もいらっしゃるでしょうか? 今、ブロックチェーン技術を取り入れたオープンバッジが大変注目されています。
今回は、オープンバッジ活用の支援を行っているオープンバッジ・ネットワーク財団常務理事の吉田俊明さんに、オープンバッジとは何か、オープンバッジ活用のメリットなどを聞いてみました。

オープンバッジ・ネットワーク財団常務理事 吉田俊明さん
また、従来のデジタルバッジでは、A社が発行するバッジもB社が発行するバッジも、システム的に統一性がないため、誰がどんなスキルを持っているのかをどんなシステムからでも読み取る、ということができません。A社のものはA社専用のページでしか、内容証明ができない、ということです。汎用性に欠けるということですね。
その点オープンバッジの場合は、「バッジ名」「発行者」「授与日」「受領者」「有効期限」「スキルの証明内容」などの統一された項目があらかじめ用意されています。オープンバッジによって、どんな内容に対するスキル証明であるかを瞬時に、どこから発行したものかという発行者に依存することなく、さらに認証用のWebサイトならどこからでも内容証明をすることができるのです。


ウォレットイメージ図
ブロックチェーン型のオープンバッジは事実上改ざん不可能なため、発行団体は安心して発行できるというメリットがあります。受領者も詐称が疑われることがないため、双方にとってメリットがあります。
安心してかんたんに発行できる点は、発行団体からすると魅力なのではないかと思います。教育・研修・学習の利用者のエンゲージメント向上、モチベーション向上を目的に導入いただいているケースがあります。さらには、利用者数の増加にまで効果が表れるとよいと感じています。
すでに、オープンバッジを受領できて嬉しいというお声もいただいています。
オープンバッジは、もともと海外から始まったものだと聞いています。現在発行されているオープンバッジは、世界で数千万あるそうですね。日本は、特に大人になってから学習に励む人が少ないと言われていますが、日本でも同じようにオープンバッジは流行すると思いますか?
日本でのオープンバッジの活用がスタートしたのは最近ですが、今からオープンバッジを取得し始めた方がよいのでしょうか。
今回のまとめ
- オープンバッジとは、スキルのデジタル証明書である
- オープンバッジは、瞬時にどこでもスキルを証明することができる
- オープンバッジは、発行団体に関わらず1つのウォレットで管理することができる
- ブロックチェーン型のオープンバッジは事実上改ざんができない
- ジョブ型雇用が主流になってきたときに、スキルの証明としてオープンバッジが役に立つ
※2 創業手帳 「ジョブ型雇用ってどんな制度? 働き方の多様化で注目をあびる理由」https://sogyotecho.jp/jobgatakoyou/

吉田 俊明
外資系金融機関にて各種の証券業務や資産運用業務に従事したのちにネットラーニングに入社。さまざまなeラーニングソリューションを提案・実行し、ネットラーニングの営業統括を経て社長執行役員を務めた。現在は、ネットラーニング・ホールディングスの副社長兼オープンバッジ・ネットワーク財団常務理事としてオープンバッジ活用の支援を行っている。

本川 滉一
大学生時代に教育について学びを深め、教員免許を取得。eラーニングに大きな可能性を感じ、株式会社ネットラーニングに入社。
プラットフォームサービス事業部サービス統括課を経て、現在はBizLearn事業部に配属。